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  • jartecinc

セメント瓦の知識集約!種類別特徴から葺き替えのポイントまで!

セメント瓦は、高度経済成長期に日本の建築市場で広く普及しました。

その価格の手頃さと製造の容易さが、急速な建築需要に応える形で人気を博したのです。

本記事では、そんなセメント瓦の基本的な知識から、他の屋根材との比較、葺き替えの際のポイントまでを解説します。

ぜひ参考にしてください。


□セメント瓦の種類と特徴


セメント瓦はその名の通り、セメントを主原料としています。

このため、重量があり耐久性に優れる一方で、重量による建築物への負担も考慮する必要があります。


また、形状や色の多様性もセメント瓦の大きな利点の1つです。

さまざまな建築スタイルに合わせて選べるため、デザインの自由度が高いといえます。


セメント瓦と他の屋根材との見分け方については、陶器瓦との比較が一般的です。

陶器瓦は、釉薬によってコーティングされており、光沢があり滑らかな表面を持っています。


対照的に、セメント瓦は塗装により着色されており、時間の経過と共に色褪せや表面の劣化が見られることが特徴です。

また、セメント瓦は陶器瓦に比べてより多様な形状やデザインが可能で、建築物の外観を豊かにする要素となっています。


さらに、スレートとの違いにも注目が集まります。

スレート屋根はセメントを主成分としていますが、実際のところは屋根材の厚みで区別されます。


スレートは1cm以下の厚みが特徴であり、セメント瓦はそれ以上の厚みを持つことが一般的です。

この違いは、屋根材の耐久性や耐候性にも影響を与えます。




□セメント瓦の葺き替えと耐久性


セメント瓦の葺き替えについて考える際、その耐久性は重要な要素です。

一般的に、セメント瓦の耐用年数は約30年から35年とされています。

この期間が経過すると、屋根材としての機能を維持することが困難になり、葺き替えが必要になります。


葺き替えの際の主流は、耐久性に優れたガルバリウム鋼板への切り替えです。

ガルバリウム鋼板への葺き替えの大きな利点は、その軽量性と耐用年数の長さです。

セメント瓦の約6分の1の重量でありながら、40年~50年の耐用年数を持つことから、建物の耐震性と耐久性を同時に高められます。


また、メンテナンスフリーである点も大きな魅力で、屋根塗装などの追加的なメンテナンス費用が不要となります。


しかし、セメント瓦の葺き替えを考える際には、いくつかの重要なポイントがあります。


まず、耐用年数が経過した屋根材は劣化しているため、屋根塗装を行っても施工不良のリスクが高まります。

塗装が水ぶくれのように膨れる、塗装後にすぐに剥がれるなどの問題が発生する可能性があります。


したがって、耐用年数が近づいたセメント瓦は、葺き替えを検討するのが賢明です。


□まとめ


セメント瓦は、その歴史的背景と実用的な特徴から、今もなお多くの建物で使用されています。

本記事では、セメント瓦の基本情報、陶器瓦やスレートとの違い、そして耐用年数を迎えた際の葺き替え方法を解説しました。

これらの情報が、小松島市を中心に鳴門市・徳島市・阿南市周辺に建物を所有していらっしゃる皆さまの屋根選びやメンテナンスにお役立ていただければ幸いです。

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